まあ、KSR110もZ125Proも同じなのですが、“生産時に入っているベアリング”はアセアン製で、
縦割りエンジンの宿命か、初めの組付け精度が悪いと、ミッションベアリングを中心にゴロゴロです。。。
日本国内で部品で頼むと『日本製ベアリング』が届きますので、迷わず日本製に組み換えます。
レーサーの前は街乗りだったらしいので、ピストン一式は新品に交換しました。
純正ピストンですが、KLXとは違う圧縮が高い「エスエル専用ピストン」です。
このエンジンは、ST250／JP250に準じた仕様で作っていますが、
OPEN仕様でハイカムを組んだり、圧縮上げて走らせたりすると、面白いでしょうね。
オリジナル強化クラッチスプリング（ミディアムハード）を組み込むことが、唯一の改造点でしょうか。
純正カムですが、バルタイもバルクリもバッチリ「サーキット走行向け」に仕上げました。
ここ最近では「ST250シングルクラス」も混走で設けられていたりするので、
旧型となったKYJ型のCBR250Rと単気筒バトルするのも、おもろいでしょうね！
2次エアーキャンセラーは、K&T製を使っています。
某オクで金属板を切り抜いただけのものを売っていますが、
排気の圧力で金属が太鼓状になり、使っている人から「ベコべコ音がする！」と情報を頂いたので、
「切削物」のシッカリした作りのものをチョイスして下さいね。
組み込みは、リードバルブも含めて新品のガスケットで組んでください。
これで余計な排気干渉がなく、スムーズに回ります。
車両持ち込みでしたので、サイドスタンドスイッチ、クラッチロックアウトスイッチ等を短絡化。
エアクリーナーの2次エアー側もメクラ蓋をして、ボックス内の仕様も説明させていただきました。
ヒートサイクル暖気も数回行って、本日無事に納車させていただきました。
御依頼ありがとうございました。