準備したのは、ポリ管や塩ビ管、真鍮製のエルボやジョイント、ボールバルブに電磁弁等です。

水の取り入れ口は、外の蛇口から分岐させても良かったのですが、それもまたヤヤコシイので、
取水口から蛇口までの間にジョイントをかませて分岐。　独立した散水システムにしてみました。

先ずは分岐させたところに冬期間使わない時に止めておく「ボールバルブ」を入れ、
その先に、手洗いで使える蛇口を取り付け、バルブを閉めた後に配管の水を抜けるようにして、
普段は手洗いなどに使えるよう、勝手の良い高さに設置します。

その後に「電磁弁」　　コレが大事。　　そして、費用の中では１番の出費額でした。

終日水道水を出しっ放しだと、ひと夏でもかなりの水道代になります。
そこで、市販の家電用タイマーを使って入り・切り出来るようにセットしておけば、効率よく散水。
十分に散水したら、暫く休憩。。。。というように15分おきに入り・切りをセットできるようにしました。

その先は、ポリ管で屋根の上まで配管し、要所・要所に「農作物用」のスプリンクラーを設置します。
農作物用の方が小雨のような静かな散水で、芝生用のように勢いある水が叩きつけられるのは屋根とはいえ五月蝿いですし、
何より半径もデカければ放水量も大きいので、エコな屋根上散水計画には向きません(笑

工場の屋根は約２０ｍなので、スプリンクラーの能力は半径約４ｍほどなので、
屋根の端から４ｍほど離れた場所に1個、さらに８ｍ離れたところに1個置けばOKです。



設置したあとに写真を撮るのを忘れたので、画像は拾いモノですが、だいたいこんな感じデス。

僕の場合はスレート固定用の金具に共締めするように固定しました。2個だけだし十分です。


そして、いざ散水！

予想していたより霧雨のような散水ですが、十分に散水面積はカバーしており、
10分もたたないうちに９０％以上の屋根は濡れています。
スレートぶきの屋根はチンチンに熱いので、散水してもスグ蒸発するかと思いきや、
初めのうちは蒸発スピードと散水スピードがシンクロしている状態でしたが、屋根の熱が下がると、
霧雨のような散水でも十分に雨どいまで流れるような状態になります。

そして工場の中に入ると「違う！」　
昨日までの暑さじゃなく、大いに室温は下がっています。

夏場の工場内なので、涼しい・・・とは言えないまでも、確実に「顔より上が暑くない」というのが、
涼しさというより「快適さ」が向上しているのは間違いありません。

実際、工場の中２階に物を取りに行くときなんて灼熱・蒸し風呂地獄だったのが、全然へーき。
それどころか、中２階の方が快適じゃないのか？？　そう思って屋根を触ると「ヒンヤリ」。。。。

コレ、なんでもっと早くやらなかったんだろう。。。と公開するぐらい快適！！

事務所のエアコンも、エンジンルームのエアコンも効きは良いのですが「顔が暑い」と感じるくらい、
屋根からの熱が不快感だったのですが、それが無いだけでこんなに快適とは。。。


これ、自宅の「イ〇バ物置」とか、コンテナガレージとかも、効果ありますね。

・・・っていうか、絶対やるべき！

自宅用なら、外蛇口からホースで散水させるKITが売っていますし、
自作しても工場の屋根散水でかかった費用の何分の１という費用で、この快適さを得られるなら、
絶対するべき！だと思います。

灼熱の８月、厳しい残暑の９月を乗り切るには、この屋根上散水は、お勧めです！！