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KSR-2用 リプレイスピストン製作について

KSR-2用 リプレイスピストン製作について

先のBlogで「コンロッド、クランクピンが廃盤」とお知らせしましたが、実はピストンも風前の灯で、
1.0mm「オーバーサイズは、既に廃盤
0.5mmオーバーサイズも極少、STDサイズも常に在庫は一ケタ台をウロウロしているので、

1年ほど前から国内ピストンメーカー様と「KSR-2用リプレイスピストン製作」について打ち合わせを済ませており、今期より本格的に製作に向けて進めております。

具体的な金額や納期などを進めている最中、
「オリジナルに拘らず、もっと改善できる点は改善したほうが良いのではないか?」との提案を頂き、
今までレースで使ってきたピストンや、お客様から預かったエンジンやピストンを見つめてきて、
私なりに「改善すべき点」というのが見えてきてはいるので、そういった案件も改善に向けて検討し、
より安全に、より耐久性が高いピストンにしてリリースしていこうと考えるようになりました。

基本的なピストンプロフィール(カムモデル・カーブ等)は、現行ピストンの最終モデル(と思われる型)を踏襲し、ピストントップの裏形状を強化したり、ピストンピンボス周辺の肉抜き形状を変更したり、コスト的に見合えば錫コートなども見据えております。

ただ、弊社のような超零細企業のオーダーする数では、とうてい大企業様がオーダーする4桁台には届かないのですが、相談にのって頂いているピストンメーカー様は親身になって見積りを繰り返していただき、なんとか弊社の財布でもオーダーできそうな御高配を承ることができました。


とはいえ、一朝一夕に資金が湧き出るはずもなく。
流行りの「クラウドファンディング」で出資を募っても、そんな目新しい企画でもないので、
KSR-2に乗ってる人以外で興味を示す人も少ないと思いますし、リターンがそもそも考えにくいので・・・
なんとか自力で解決できる道を(司令塔と)模索中です。


安価なアセアン製汎用ピストンには目もくれず、
あくまで「日本製ピストン・日本製ピストンリング」に拘りたいですし、
せっかく作るなら「今まで以上」のものをお届けできれば・・と考えております。


スミソニアン博物館に10日間くらいジックリと旅行に行く夢は、また遠のきました(^^;) ではでは


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