2013年型NINJA250エンジン完成
2013年型の「スリッパーアシストクラッチ無し」のL型の初年度型エンジンです。
街乗りでは好評のアシストクラッチですが、レースでは好みが分かれるようで、
2014~2017年型までに乗っている人も、この2013年型に戻す人が居ます。
レースレギュレーション的には、同型エンジンなのでOKなので全く問題ありません。
個人的には、スリッパークラッチは「セッティングできなと意味が無い」と思っているので、
出荷時設定から変更のしようが無いのでは、合わない人も出てきても不思議じゃないですね。
それに、基本的に2013~2017年までは同じエンジンなので、
初期型だからと言って高年式に引け目を感じる必要は全くありません。
K型同様、地方選ではまだまだ高い戦闘力を誇ります。
購入されてから1度もOHされていなかったため、消耗した理由もレースなのか街乗りなのか分からない状況だったので、クランク&コンロッドメタルは全て交換。
ピストンもパッと見には傷は入っていないのですが、どうも「卵型」になる癖がこのエンジンにはあって、リングと共に交換すると性能が回復します。
ヘッドも初期歪みのままだったので、シートカット&擦り合わせ。
ニンジャはヘッドの歪みがある程度まで進んだらソコで落ち着くので、
1度パリッとメンテすると、長く性能が維持できますし、次のメンテもスムーズに進みます。
タペクリもレース向けにオフセットさせて、バルタイチェックして完成。
ある時期、ニンジャはオールThailand生産から「組み立ては日本」で行う事に変更されました。
その時期、スプロケットナットは「日本製」のものが組まれていました。
部品番号も変更になっていたのですが、何故か今はタイランド製に逆戻り。。。
Thailand製のナットは、ご欄のように外そうとするとナットの角がナメてズタズタになってしまい、
次のスプロケ変更の時に完全にナメて取れなかったり、逆にネジ部が変形してインパクトでも緩まない事例があったり、まったく良いところが無い・・・どころか、トラブルの元なのでレースでは「日本製」のナットを使うようにしてくださいね。
左が日本製のナットで、右がタイランド製です。
もう、見た目でダメさっぷりが判りますよね。
日本製なら継続使用ができ、トルクも硬質にカチッとかかります。
まだ交換していない人は、次の機会に緩み留めプレートと共に交換して下さいね。
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