
昨年、KSR-2純正シリンダーヘッドが廃盤になってしまい、
お客様のヘッドが破損している場合は、少々の破損なら旋盤加工や手修正で直してきたものの、
昨今の2サイクルブームに乗って、KSR-2のドナーエンジンも高騰。。。
代替えの中古ヘッドを見つけるのが困難な状況でもあるため、
先駆者のお導きもあり、2サイクル全盛のWGPで知られ、全日本選手権でも使用チームが多かった、
VHM社のアルミフル切削:シリンダーヘッド製作の計画を水面下ですすめております。

昨年もチラッと紹介したので、覚えている方もいると思います。
オランダ VHM社のサイトです。
世界各国、古今東西、多くの2サイクルマシンのシリンダーヘッドを製作しております。
レーサーではO-ring仕様が主流ですが、KSR-2の鋳鉄シリンダーの錆の問題もあり、
現在は「純正メタルガスケット仕様」で製作していただくつもりで、打ち合わせを進めております。
ヘッドは、エンジンハンガーやサーモスタッド取り付け口までが一体で、サーモキャップは別体式。
燃焼室はデトネーションに有利な材料で切削され、万が一のトラブルにも「燃焼室スピゴット」を交換することで、カバー本体は何度でも再利用可能。 さらに、48.0mm以上のピストンユーザー向けに、ブランクスピゴットから「オリジナルヘッド」を製作することも可能とする計画です。
日本国内では、NSR250Rや、NSR80系のショップ様が各仕様を取り揃えておりますが、
このクオリティで粉価格は、私自身「安いな~」と感じておりました。
トラブルが出たシリンダーヘッドは、旋盤加工で形状を模すことはできても、再現は難しいですが、
VHM社では3次元測定器で形状を再現したあと、切削データへとプログラム仕直すため、
KSR純正形状よりもさらに優秀で、かつ「何個注文しても、全て同じ形状」であるメリットもあります。

昨年は、1年かけて計画したピストンが出来上がったばかりですが、
廃盤になっている「コンロッド」も、、、、まあ・・・発注数と予算が・・・・(^^;)
けれど、多くのKSRファンの皆様の為にも、製品化に向けて1歩1歩確実に進めていくつもりです。
相変わらず牛歩のごとくですが、今後の動きにご注目下さい。
