現時点での「5速グロム：モテギフルコース」レコードホルダーであり、
レースファステストラップをたたき出した、シャア水口のライディング



この新型5速グロムのオーナーであり、4速グロムでもシャアに肉薄する走りを見せていた、
アムロ君のライディング


桶川SP-EXPクラスを中心に、youtubeでも活躍中の　かわいちゃんRのライディング

カッコイイですね！やっぱり優勝したライダーの走り！って感じするでしょ？

けれど、この3人シャア水口が体重50Kg台の軽量級ライダーなのに対し、
アムロ君もかわいちゃんRも、まま70Kg台の重量級ｗｗ
そんな1人と2人で、サスセッティングなんて合うわけがない！（笑

そこで、3人は普段使っているスプリングの中間＝シャアにとってはハード
アムロ君かわいちゃんRにとってはソフトともいえるバネをチョイスして、
プリロード調整とフロントサスのオイル・油面調整を行って、レースに挑んだわけです。
しかも、シェイクダウンの日に！
さらに、かわいちゃんRは、GROMもモテギ走行も、3回目！ｗｗ

凄いですね～　ね？ライダー様様なんですよ。

そんな3人が同じ車両で、同じコースを走ると、いろいろ見えてきます。





先ずは、シャア大佐

ふだんミニコースではもっと上体を起こしてライディングすることも多いのですが、
ロードコースでは細い体をさらにコンパクトに畳んで、マシンとの一体感がハンパないです。
硬く沈まないリアサスのトラクションを逃がさず、フロントにシッカリ荷重をかけて、他の2人と変わらないくらいのフロントストローク位置でコーナーリングしています。

特にライダーの重心位置とマシンの重心位置を近づけて、なるべく低く・低くという安定性を生んでいる、マシンと一体化しているようなフォームは見事としか言いようがありません。





シャアの弟子筆頭のアムロ君

大きな身体を、これでもかと畳んでライダー重心を低くさせようとする努力が写真からも現れています。
自分の体重に合わないスプリングのせいでリアが低く、そのままではアンダーで曲がらないため、
頭を前に、低く持ってくることでフロントサスを深く入れ、加速時に逃げるフロント荷重を抑え込む準備をしているような、そんなフォームになっています。
前週に走っていたNSF-SPマシンでのライディングは、もっとリア依存が強いのですが、
そんな彼でも、マシンが変わればライディングフォームも変わる。という見本のような写真です。




パッと見てカッコイイ走りの　かわいちゃんRですが、
よくよく見ると上の2人と比べると「乗り慣れてない感」がにじみ出ていますｗｗ

乗り慣れていないせいか、上体は起き気味で身体のオフセットも中途半端
外足ホールドもイマイチ、腕や肘のポジショニングも「探り探り」だったのでしょう。
スピード感は無いもののバンク角だけは深く、マシンの重心とライダーの重心が離れてしまって、
遠心力とタイヤのグリップでサスが入ってしまっているので、
ギャップを拾った瞬間にトラクションがすっぽ抜けちゃうんじゃないか？？とも感じますが、
それでもアムロ君と同じように、リアが入りすぎて曲がらない車体を曲げるべく、フロント荷重を意識した上半身のオフセット量は彼のフィジカルの賜物でしょう。

本来のNSF-SPでは意外と身体のオフセット量が控えめなので、
このフォームは「乗り慣れていない」GROMへの彼なりのアプローチとも言えるかもしれませんね。

かわいちゃんRだけ酷評に聞こえるかもしれませんが、
これから体格差あるライダーが集まって、GROMで耐久レースに出る際は彼のような柔軟なライディングフォームの改善が求められますし、合わないセッティングでも「それを何とかする」ライダー力が絶対的に必要になってきます。　マップだ空燃比だとマシンに文句を言う前に、
彼らのように「マシンに自分を合わせる」努力も、行ってくださいね。


なお評価は、あくまでも個人的な感想です！

世の中、もっと違うライディングの評価する人は大勢います！ｗｗ