モータースポーツを応援する、エンジン屋@SUS441のブログ

こういう事例もあります。

こういう事例もあります。
こういう事例もあります。

先日の破損したエンジンの破損原因を色々と考えております。

1つはキャブがゴミを吸って焼き付いた可能性。
フロートに、タンクの錆や軍手・ウエスの切れ端が、劣化したストレーナーを潜り抜け、
メインジェットに詰まって、流量が減って燃調が狂い「焼き付きに」至った例。


もう1つは、燃焼室容積が低かった。もしくはスキッシュエリアが狭かった例。

画像の左は、新品ヘッド。右は破損したヘッド。。。

右のほうが、なんとかく燃焼室が小さいのが判りますか?

こういう事例もあります。

なんとなくではなく、実際に小さいのです。

KSR-2のノーマルのボアサイズは、47.0mm  

それに対し壊れたエンジンのヘッド、46.3mm

ボアよりも、燃焼室の大きさが小さいのです。
お客様に問い合わせたら、完全にノーマルで一度もチューニングしたことは無いそうです。

こういう事例もあります。

新品で持っている、純正ヘッドです。 大きさは、47.3mm
0.5mmオーバーサイズ加工を施すことを考えても、まあまあ妥当なサイズです。

しかも、ベース面から僅かに1段下がってから燃焼室が始まっているのがわかるでしょうか?

これが普通であり、通常の状態なのですが、壊れたヘッドは明らかにベース面からスキッシュが始まり、
その大きさも小さい。。。。

こんな事ってあるのでしょうか?  

たぶん、コレは製品の加工誤差であったり、鋳造の型崩れが起きて、そのまま出荷された例でしょう。

過去にも数件、「未加工です」というヘッドが明らかに燃焼室が小さかった例があります。

実際には、ヘッドガスケットも入るしスキッシュエリアの隙間は、ゼロになってピストンが当たるわけではないのですが、やはり規定値から外れてしまうと、こういった例も起こりうると言う事です。

特に、レギュラーガソリンは異常燃焼を起こしやすいので、KSR-2にはハイオクがベストでしょうね。

チューニングしていないのに、不意な焼き付きが多発するのは、オイルや燃調だけではなく、
シリンダーヘッド容積が低すぎるのかもしれませんよ。

明日も頑張ります。



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