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参戦報告書を頂きました

参戦報告書を頂きました

伊藤レーシング#26 松岡玲選手から「2021年度 参戦報告書」が届きました。

私は地方選手権の250㏄時代に少しだけ関わったくらいで、
全日本に上がってからは、サポートもスポンサードも何もしていないのですが、
律儀に会社宛に送付してくれました。


今回の鈴鹿NGK杯は、全日本でも上位の若手ST600選手がこぞって参戦しており、
かなりハイレベル「来期を占う」面白いレースになるだろうと予想していました。

その激戦のインターST600の予選前、あとに控えているJP250クラスのライダーさんを訪ねるためにパドックを歩いていたら、玲がお世話になっている人への挨拶をしているのを見かけたので、「頑張ってな!」とだけ挨拶して通り過ぎようとしたら、後ろから呼び止められて「参戦報告書を渡したいので・・・」と逆に声を掛けられました。

以前なら、予選前はコンセントレーションを高めるために1人で車の中で集中しているハズなのに、
「今日はリラックスしているな。多分調子が良いんだな」と感じました。


参戦報告書を頂きました

そのインターST600予選  始まっても玲はなかなか出てこない。
初めの集団がバラけて、ポツポツとライダー間が開いているタイミングで、やっと出てきてタイムアタック。。。

タイヤ温存のために、たった1周のスーパーラップでしたが、私は目を見張る驚きでした。

1コーナーを鋭く入ったら、アウト側で荷重をシッカリ抱え込んだら、2コーナーを一気に、タイトに曲がって鋭く立ち上がる!マシンは誰よりも浅いバンク角でスピードに乗っているのに、フロントが伸び切っていない。
荷重がマシンに残ったまま。逃がさず捉えたまま、低く鋭く3コーナーの入口に差し掛かったら、
鋭くタイトにコーナーリングを終え、ソコでもフロントを伸び切らせず、低い姿勢のまま鋭く切り返し、5コーナーまで一気に加速させる。

誰よりも低く、誰よりも浅いバンク角で、誰よりも短く向きを変え、誰よりも速く加速させる。
インター600クラスは激選で実力も拮抗しているのに、まるで別のクラスの選手のように走り去ったのだ。

この走りができるのならば、西コースエリアに行っても速いだろうし、予選2位の選手に1秒近く差を設けるくらい速い走りができているのだろう。

1000㏄クラスの速い連中が使う、「荷重で曲げる」テクニックが、S字ではできていた。
その日、全クラスを通してこの走りができていたのは、玲だけだった。


参戦報告書を頂きました

明けた決勝日、
私の注目している点は「玲は、昨日のソレが再現できるかな?何周もつかな?」というところ。

お世話になっているADVANCE MCチームの眞鍋選手と一緒に、また同じSで観戦した。

決勝スタート!
1周目から玲は危なげなくTOPを快走し、2周目からは昨日見た走りを再現してくれた。
劣るどころか、予選以上の走りを7、8週目まで披露して、
十分なアドバンテージを築いて、あとはタイヤと相談しながらペースを落としていったのだが、
それでも2位争いの2人よりも1秒以上速い。

後半は眞鍋君と見事な走りについて2,3語って玲の走りを堪能できた。

願わくば、今年チャンピオンになった埜口選手や、鈴鹿のレコードホルダー荒川選手とバトルしている姿も見たかったが、それは来年のお楽しみで。

1年目の去年は20位前後を走ることが多く、2年目になって10番前後を走ることが多くなった玲が、
このNGK杯で一気に覚醒した姿を披露してくれるとは、夢にも思わなかった。

玲の実力を信じて、この走りができるようにマシンをセットアップした伊藤レーシングのスタッフ様も、素晴らしい仕事ですね。見事というほかには尊敬するしかないですね。

来期は、各サーキットでどんな走りを見せてくれるか。楽しみだ。


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