タイトルにもあるとおり、今期3機目となった「KSR125“大人仕様”」完成しました。
わかります。わかるんです。
街乗りでは、110ノーマルでは確かに「物足りない」 判ります。
けれど、ハイパーヘッドを組んだり大排気量化はメンテがシビアになり、
耐久性も落ちるので、できれば組みたくない。。。 わかります。
そういうお客様が数年前より多くなってきて、ハイパーヘッドが出回っていない時代に、
性能を出すために「純正部品改」で行ってきた仕様を、街乗り向けに再調整。
Kawasaki純正φ56ピストンで排気量を125cc化を行い、
ノーマルヘッドを面研&ポート加工を行ってスポーツカムを組み込み合わせ、ミッション、クラッチ、プライマリーギア、キャブレターは、走るフィールドに合わせてチョイスした仕様。
ノーマルエンジンでは『ちょっと足りない』パワーを『乗って楽しい』パワーフィールにしております。
エンジン本体は、基本的な「フルオーバーホール」で、
各部アセアン製のベアリングを、日本製の純正ベアリングに交換します。
クラッチは基本的に「純正+強化スプリング」で、増量は行いません。
増量すると「トランスミッション」への負担が大きく、
エンブレ時にギクシャクすることが判っているからです。
また、プライマリーギアはこのエンジンは「Z125Pro用」をチョイスしています。
社外品の軽量プライマリーは、レスポンスは良いもののトルクは薄くなり、
街中ではギクシャク感が出てしまい、気軽に・気楽に乗る「楽しい相棒」から遠ざかります。
110㏄のままなら、KLX-110L純正品が良いのですが、このプライマリーはより重く、
よりトルクフルに走れるように、125㏄化でベストバランスともいえるプライマリーです。
クラッチもそうですが、何でも「強化!強化!!」「軽量!軽量!!」となる傾向は、
=乗りにくさが顕著に現れます。
この「大人仕様」は、永く付き合える「相棒」を目指すべく、乗りやすさを前提に仕上げてます。
けれど、決して「性能向上」を諦めたわけではありません。
ピストン交換で排気量が上がりましたが、更にヘッドを面研して圧縮比を向上。
大きすぎず、小さすぎないポート拡大と、磨きすぎないスムージング加工。
ポート形状や圧縮比は、オーナー様が目指すフィールドに合わせて調整し、
カムシャフトも、オーナ様が目指す方向性に合わせて提案しております。
キャブは既に社外KITのVM26を選ばれている方が多いのですが、
SUS441的には、より小径の「VM24SS」をお勧めしております。
なにより「ノーマルクリーナーボックスを使いたい」と望まれる方が多いので、
PWKやFCRは、どうしても選択肢から外れることが多いです。
ノーマルキャブでも良いのですが、気持ちよく高回転を求められるなら、
ノーマルよりも大きめのキャブがお勧めであり、110ccならば「VMR22」
125㏄ならば、VM24SSがベストかな?と思っております。
VM24SSキャブは、社外品のほか中国製などが出回っておりますが、
私は国産MIKUNIのKawasaki純正品をベースに、ジェッティングを4サイクル用に変更。
キャブヒーターやスロットルなど、エアクリーナーボックスの加工など、
ベストなSUS441的仕様でご用意可能です。
ノーマルも好きだけど、ちょっと足りない・・・と感じてきたら、
エンジンをリフレッシュと一緒に、「SUS441-KSR125 大人仕様」を御検討ください(^^)