
2017年最後の仕事は、KSR110→125㏄化「大人仕様」を組み立て・完了まででした。
今年は、12年ぶりの全日本選手権フル参戦とあって、2017年の個人的目標だった
「年間エンジンOH総数:100台!」
・・・は、クリアならず!(爆)でした。。。
けっきょくエンジンOHした総数は、年間:85台
考えれば年間で50日いじょう出張で不在だったので、去年よりも少なくて当然っちゃ当然ですけど、
スタッフを増やせば、そのぶん洗浄や準備などで手が増えるのですが、それを教えるのにも時間はかかる訳で、手が増えたぶん手を止めて教える時間も増え、遅れをりかばー出来たけれども、実際の総数に反映できなかったことが反省点ですね。
長くお待たせしている皆様には、大変ご迷惑をおかけしました。


内訳は、やっぱりダントツなのがKSR-2エンジン
シリンダー単体の修理・モディファイなども含めると、約3割はKSR-2のお仕事をしていたことになります。
今年は何といっても「50㏄のピストンが廃盤」になり、50㏄でトラブル出た人の対応に困りました。
普通自動2輪で乗っている人なら、迷わず「72㏄化」をお勧めするのですが、
原付一種しかお持ちでない人や、どうしてもボアアップしたくないという人には、ストックしている純正ピストンで対応したのですが、それももう底が見えていますので、今後は代替えの流用ピストンで対応しなくてはいけませんね。。。。
80㏄の純正サイズ、0.5mmサイズは普通にリリースされていますが、今後は見えない不安もありますので、
「SUS441オリジナルピストン製作」計画を再起動しなければいけませんね。

次にKSR110/Z125Pro
考えれば、来年で初期型も15年選手。
今までは、鈴鹿ミニモト用STエンジン以外は、
「ハイパーヘッドが粉砕してエンジンストップしたので、直して欲しい・・・」
という御依頼が多かったのですが、今年は特にライトカスタムで長く走っていたけど、
「マフラーから白煙を出すようになった・・・」とか「普通に走っているけど、パワーが無くなった気がする」という経年劣化ともいえる状態から、125㏄化+スポーツカム、純正マニュアルクラッチ化などを一緒に御用命される方が多かったです。
クランク単体OHや、ヘッド単体のメンテナンス、125㏄化一式セット等も、けっこうありました。


HONDAの縦・横レーシングエンジンは、過去一番多かったです。
まあ、HONDAミニ系エンジン専門にされている方に比べればゼンゼンでしょうが、
ラージエンジンと一緒にお付き合い頂いているお客様に支えられて、
NSF100やGROMのグランドチャンピオン大会にまで使って頂いていることは、
心から感謝・感謝でございます。

ラージエンジンでは1番多かったのが、やっぱりYZF-R25です。
御用命の数はフルオーバーホールで2桁台に入りましたし、ヘッド単体メンテも数機ありました。
YAMAHAの御膝元の磐田で営業しておりますし、なによりJP250を盛り立ててくれた功労者です。
RRが出てきても、鈴鹿やモテギなどではST250もファンランも「機種別賞典」ですから、
これからもずっと「ライトウエイト・スポーツモデル」として、レース界を支えてくれると思ってます。

ニンジャは新旧合わせて、ギリ2ケタ台に乗っていました(再計算したら2機も見逃していましたww)
特にK型Ninja250Rは色々なJPマシンが出てきても、マシン数もユーザー様も減りませんね~
圧倒的に乗りやすく、驚異的な耐久性が「ファンライド」するユーザー様に、根強く支持されているのでしょう。
マシンごと持ち込まれ、サブコンのセットアップやマフラー、ラジエターの取り付けなど、
コンプリートでセットアップを御用命頂いたのも、K型です。 ありがとうございました。

嬉しかったのは、個人的にも応援している「エスエル(Ninja250SL)」が、
YZF-R6と並ぶくらい御用命があったことです!
特に選手権やワンメイクレースが常設されている訳ではないのですが、
このマシンは「乗って楽しい!攻めて楽しい!!」という熱烈はユーザーさんが多いので、
私も大いに応援しています。

YZF-R6も全日本選手権に参戦したことで、新規のお客様に恵まれました。
チームやライダーさんに感謝ですね。

反対に、極端に減ったと感じるのが「CBR250R(単気筒)」ですか。。。
夏ごろからスタートしたRRのメンテの数と同じだなんて、ビックリですね。
色々なところで「ドリームカップバブルは終わった・・・」と囁かれていますが、
ジュニアライダーのステップアップに、単気筒250は調度良いのですが、
これから2気筒か?GP3か??と親御さんたちは悩むんでしょうか。。。
個人的にも単気筒は好きだし、私には珍しくHONDA製の中で好きなエンジンなんですが・・・
これから、徐々にファンランのユーザーさんが大事に使ってくれれば・・と思います。

今年は、もう1つの目標だった「お預かり車両を全て完成させて、納車する」のは、
辛くも達成できました。
新人スタッフが勉強しながら、ポカもあり、辛くも・・・という感じですが、
殆どのお客様より「見違えるようになった!凄く楽しい!!」とお便りが来たのは、嬉しいですね。
2018年の目標は「お預かりエンジンを全て納品する」
・・・ですが、もっと作業場を効率よく改装したいとか、新規のアイデアをスタートさせたいとも思っていて、
全ての事を同時進行させるのは、まだまだ自分自身の頭の引き出しをスムーズにさせないとダメですね。
ネットショップも、もう少し判りやすく使い勝手が良いサイトに移行させたいとか、
スタッフの技術教育計画を進めたいとか、アレもコレも考えることが多いので、
明日からの休みには、そのへんジックリと考えたいと思っています。
2017年、SUS441へエンジンメンテナンスを御用命頂きました皆様、
携わらせて頂いたチームやライダーの皆さん、サス屋さん、マフラー屋さん、加工・技術屋の皆様、
本年も大いに勉強させて頂き、誠にありがとうございました。
進む2018年も変わらぬお付き合いを宜しくお願い申し上げます。
SUS441代表 吉井博樹