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気になるパーツクリーナーを試してみました

気になるパーツクリーナーを試してみました

不定期連載「パーツクリーナー試してみました」のコーナー!

我々の業界、毎年何本ものパーツクリーナーを使っており、ある業者さんは「詰め替え式」を使っていたり、一斗缶で売ってるものを、溶剤対応の手押しポンプで使っている人も多いわけなんですが、
まあ、とにかく急いでいる時やサーキットで「パパっと使う」ときには、この缶スプレーは非常に便利です。

けれど、この季節はパーツクリーナーを使っていると必ず出る問題が「結露」

せっかく油汚れを脱脂しても、今度は結露の水滴付着して、けっきょくウエスでふき取る羽目に。。。
そんな手間が嫌なので、私は年間を通して「中速乾タイプ」のパーツクリーナーをメインに使っています。

それでも、良い商品はドンドン世の中に出てきますし、リニューアルされコストダウンされたり・・・
というのは世の常なので、趣味と興味もあって様々なパーツクリーナーを試して使うのが好きなので、
ここ最近、試してみたパーツクリーナーを常時使っているクリーナーと比べてみました。

評価は、あくまでも私個人の趣向が色濃く反映されているので、ネタとして楽しんでくださいね。
先ず、左から

・WACO'S BC-2 内容量:384ml  価格1650円くらい

先に説明した「中速乾」に対して「遅乾タイプ」のパーツクリーナーになります。
最も結露しにくく、油汚れを溶かしながら落としてくれるのですが、ちょっと臭いが独特で、
内容量に対して高額と言えます。


・AZ 油汚 内容量:670ml 価格600円くらい

これも遅乾タイプのパーツクリーナーで、油を溶かして落とす能力は上のBC-2に匹敵します。
ただ、コレも独特の灯油っぽい臭いが強いので、気になる人は嫌でしょうね。
けれども、内容量・能力に対してのコスパは良いので、常備している一本です。

ココより中速乾タイプのパーツクリーナーになります。


・WACO'S BC-8 内容量:650ml  価格1650円くらい

WACO'Sシリーズの中で、最も強力に油を溶かして汚れを取る能力に長けていると思います。
ただ、強力すぎて弱い樹脂系は侵されて溶けてしまうくらいですが、ペーパーやウエスに沁み込ませ、
手垢や油汚れをふき取るには、乾燥が早すぎず凄く使いやすいです。
使いやすいサイズに内容量も申し分ないですが、やはり一般的には高い部類に入りますね。
*私は業販対応+箱買いで安価に仕入れていますが、それでも高価です。


イチネンケミカル M-1  内容量:672ml 価格¥550円くらい

旧タイホーコーザイという、個人的にも好きなケミカルを多く作るメーカーです。
今回初めて「840サイズで最大内容量!」が魅力で購入したのですが、
中速乾の乾くスピードや、BC-8ほど強くない溶剤と、臭いの少なさ(個人的評価です)で、
500円という価格帯も、なかなかどうして、次回購入リストに名を連ねた逸品です。

そうですね~ いぜん銀色だったころの「モノタロウ中速乾」に似ている感じがします。


・ビッグフォース 常乾タイプ 内容量600ml  価格¥900円くらい

聞きなれない名前ですが、神戸合成という兵庫県の会社が作っており、
SUZUKI純正ケミカルとして取り扱われています。
中国製・韓国製が多い中で、なんと日本製!
常乾という独特の言い回しですが、中速乾に近い感じの乾燥スピードです。
汚れを落とすというトコロでは、少し変わったオイルの溶けだし具合だったのですが、
中速乾よりも早く乾くため、あと一歩!という感じの使い心地でした。
けれど、ケミカルとしてのバランスは良いので、あとは価格ですかねww


・WACO'S BC-SJ 内容量:672ml  価格1650円くらい

スーパージャンボです。容量は多いのですがBC-8ほど強力ではなく、乾燥も速いので、
個人的には使い勝手が悪いので、ふだんは購入しないのですが、このタイプだけは時おり内容が変わるので、定期的に買って評価してますが、いぜんと変わらない感じです。
やはり、一般的には高級品の部類に入りますので、もしかするとこの中で一番買わない商品かもしれません。


・モノタロウ 増量パーツクリーナー 内容量588ml 価格350円くらい

モノタロウシリーズの中では、速乾に近いタイプです。
私が良く購入する「自動車用」や「中速乾」タイプと比べ容量が多いのかな?と気になったのですが、
840シリーズの中では少ない部類に入る容量でした。
自動車用や中速乾タイプはコスパも良くて使いやすいのですが、この容量の少なさが気になるんですよね。
以前の銀缶から分かれて、早く乾燥する「自動車用」が生まれた感じですが、肝心の中速乾タイプの洗浄力が落ちてしまったので、この容量の少なさから購買意欲は高くは無いです。
けどまあ、仕事として使うにはコスパも大切なので、必要なときには箱で買うという感じです。


・SUZUKI エクスターN10 内容量600ml  価格750円くらい

先のビッグフォースと同じSUZUKI純正ケミカルで、
神戸合成が製造元となっているのですが、コチラは中国製です。
エクスターの缶がカッコいいですし、洗浄力もソコソコ良いのですが、
速乾タイプなので「もう一息!」というところで乾燥しきっちゃうので惜しい!
個人的には手に入る価格帯が微妙なので、YAMAHA純正ケミカルと同じように、
業販価格が安ければ「使い勝手が良いかもしれない」と思えるケミカルです。


・カインズ 速乾タイプパーツクリーナー 内容量505ml  価格198円

いろいろある速乾タイプの中でも、さほど乾燥スピードが速くないため結露も少なめで、
中小型缶であることや、抜群の安さで私が常時買う「速乾タイプ」のパーツクリーナーです。
大型缶ばかりだとゴミ箱がすぐ一杯になっちゃうし、置き場もとるので、ちょうど良いんです。

同じカインズの強力タイプは、さほど強力でもないのに価格が上がっているため、
どうしても買う時にバランスが悪いと感じるので、さほど高い部類でもないけれど、買わないケミカルです。


・モスグリーン ブレーキ&パーツクリーナー 内容量:608ml  価格298円

使用感はカインズの速乾と大差ない感じで、容量が価格分多いという感じ。
ノンフロン・ノンエタンの溶剤なので、油で汚れた手をスクラブ系の洗剤で洗う前に、
強めの油をあらかじめ落としておくときに刺激が無くて良いです。
反対に、そんな程度の能力なので、シッカリと油汚れを落とすような場面では役不足です。


気になるパーツクリーナーを試してみました

総評ですが、何気に840シリーズは作業テーブルには大きすぎると感じている私は、
ここ何年か「BC-8」+「カインズ」のミドルサイズのパーツクリーナー缶を選ぶことが多く、
気まぐれに「モノタロウシリーズ」との差を見るために色々なケミカルメーカーの物を試していたのですが、
久々に、イチネンケミカルのM1はヒットだったな。。。という感じでした。

これからも、ときどき新商品を試してみますが、例によって「気に入らない」ものはUPもしませんので、次回はいつになることやら(笑


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