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鈴鹿ミニモト合同走行会の備忘録

鈴鹿ミニモト合同走行会の備忘録

昨日は、鈴鹿ミニモト合同走行会に参加してきました。

目的は、エンジン個体差、バルブタイミングの性能差、サブコンのセッティングです。

エンジンは、昨年#74号車で使った「スペアエンジン」を1本目で走り、
2本目で、昨年3位になった本番エンジンに載せ替え、評価しようという内容です。

有意義でもあり、課題も見えてきたので備忘録代わりにレポートします。
鈴鹿ミニモト合同走行会の備忘録

#74 ANDY号は、新車の街乗りエンジンの「慣らし&ヒーティング」です。

程よく走行でのヒートサイクルになるので、ケースやヘッドなどに熱を入れ、
歪が落ち着いたところで、エンジンを分解&リフレッシュして「レース用エンジン」に仕立てます。

ちなみに、ANDY君は整備士でありエンジンもKSR時代からずっと自分で組んでます。

AE86をこよなく愛し、スバル軽660メンテには絶大な自信と経験があるので、
三河でスバル☆サンバーをメンテするなら、ぜひ「本町ラジコン(実家)」隣の、ANDYガレージへ!(^^)

ANDYガレージ 豊田市本町清43 090-1740-5700


鈴鹿ミニモト合同走行会の備忘録

そんな訳で、#73号車では1本目に♯74号車のエンジンで走り、
2本目にリフレッシュした本番エンジンへと載せ替えて、評価を行いました。

バルタイも同じで、エンジンの個体差を見るつもりだったのですが、
#74号車は既に「オイシイ時間」は過ぎていて、オーナーいわく「トルク感なく回ってるだけ」
リフレッシュした#73エンジンのほうが、前に進む感がある。という事で、
個体差の評価は、今後の宿題としてバルタイのテストを進める事にしました。


鈴鹿ミニモト合同走行会の備忘録

とにかく、Kawasakiはバルタイもそうですが「カムシャフトの誤差」も大きく、
KSR時代から「STDはコレだ!」というタイミングは、1つも見当たらなかったのですが、
とりあえずサービスマニュアルの数値を頼りに「ほぼSTD」というタイミングと、
去年のレースで走った時のタイミングに合わせられるようにスプロケットを用意して、
走行枠の合間に「熱い!アツい!」と言いながら行いました。

結果、「どちらを選ぶか?と言われると、走り慣れたタイミングのほうが良い。」という評価だったので、
最後はMapを合わせ込むことにしました。

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なにせ今日は隣にチャンピオンチームも居るし、同じピットにHRC-GROMグラチャン参戦ライダーさんが2人もいるので、ハイスピードなテストを行うには、絶好のタイミングなんです。

寒い・サムイと言いながら、オーナーにも気合入れて頑張ってもらいます。

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基本Mapは、去年おなじ時期に#14君と一緒に作った「Hitossy-map2」

そこから、ライダー2人の評価やA/Fの数値から、妄想で修正を加えたMapです。
走ってる最中は手が空くので、妄想する時間は十分にあるんですww

使っているサブコンは、私たちも開発に協力させて頂いた「エニグマ・ファイヤープラス」です。

最後の4枠目は、2台ともこのMapで走行開始。


最後の枠も、チャンピオンチームに引っ張ってもらって、途中ANDY君はMapを戻して追走。

ANDY君は「トルクがあるのはHitossy-map2の方だけど、トルクで押して→伸びる間に、少しだけ回転がダルくなるポイントがあるのだけれど、Yossy-map1の方はそこがズバッと回転があがる。」
「エンジンが慣らしなので、ハッキリどっちと言えないけれど、今日のコンディション(風が強かった)ならYossy-map1の方が扱いやすかった。」という評価でした。

ライム親方は「正直、どちらが良いかは判らない。ベストが出たのはHitossy-map2だけれど、Yossy-map1の方がA/Fが安定していて、不意なライン変更やZが不得意な部分で扱いやすかった。」との評価だったので、
まあ、総じて悪くはないものの、煮詰まってきているMapの「端と端」だったのかなぁ。。。と感じました。


私的に「ベストセッティング」とは、ピンポイントの点や線ではなく、
乗り手が「ベストライディングで走れる領域」の事だと考えているので、
ライダー自身が「ベストで走れる」のであれば、燃調も点火も「ほぼ90点レベル」でもOKだと思ってますし、狙い過ぎて悪くなっては、それこそ「蛇足」に過ぎません。


評価を聞けば、わかる人には判ると思いますが、Hitossy-map2はベストの領域の「リッチ側」
Yossy-map1は「リーン側」な訳です。

4月のレースを見越して、3月頭に作ったHitossy-map2は、夏場では少し濃い目の症状が出ていましたし、
A/Fの数値からも若干「濃い目の傾向」が出ていたので、それを見越してリーン側に振ったのです。

もしかすると、その中間あたりが「ベストの中心」かもしれませんが、
狙い過ぎて過敏反応を起こすかもしれないですし、案外「どっちつかずで、どう乗って良いか悩む」ようでは、本末転倒です。

まあ、次かその次ぐらいには気温も上がって、評価は変わるかもしれないですし、
エンジンも作り変えたら「欲しがる量」が変わるかもしれないので、再評価でしょうね。


最後の走行枠は、ペースも上がってサスも熱が入っていたのか、リアもフロントも暴れまくっていたようです。
リアサスは、HRC-GROMのように「マシなサス」が入れられれば良いのですが・・・・
APEもKSRも含め、「社外サスOK」にならないですかね~(*_*)

とりあえず、フロントフォークはメンテしようかな。それしか更新のネタが無いので(爆


今日一日、Zと一緒に走って頂いたエキスパートな皆様。 ありがとうございました。


鈴鹿ミニモト合同走行会の備忘録

Kセンセー、県庁サン、お土産ありがとうございました(*´▽`*)







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この記事へのコメント :

Andyこと安藤ガレージ
合同走行会お疲れさまでしたm(_ _)m
自社の宣伝までして頂けるとは感謝感激です( ˇωˇ )♪
ありがとうございましたm(_ _)m♪
2018年03月04日 02:23
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